新理事長挨拶と活動方針

この度、一般社団法人日本創造経営協会の理事長を拝命いたしました中村邦則でございます。日本創造経営グループとしては、創業75年の節目となる年であり、その年に大役を仰せつかり、身の引き締まる思いですが、次の三代75年の礎となるよう、理事長としての使命を全うすべく、全力を尽くす所存でございますので、皆様方のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
当協会の中心となる創造経営理論は、創業者の薄衣佐吉が昭和23年の創業以来、会計の本義に基づく多くの企業再建の中から体系化された理論です。当協会は、創造経営理論に基づき、『働く人が健康で長寿な創造生活と持続的発展を実現する創造的経営の調査研究とその普及により、地域の活性化に貢献し、生活者経済社会の実現に寄与すること』を目的に活動しています。

令和5年度におけるテーマ「事業を創造し続ける三代75年経営-生活者経済に根ざして-」を実現していくため、次の活動を重点的に取り組んで参ります。

一つ目は、企業と一体となった創造経営教育システムへの進化です。
これまでの創造経営教室や創造経営大学校参加後のフォローの取り組み、創造者の育成は企業任せでした。しかし、コロナ禍の中でWEBフォロー面接が開発され、基礎コース後の創造への誓いの実践度は向上しました。今後は中級コースや大学校のフォローを進め、企業と一体となった人づくり組織づくりを行う創造経営教育システムへの進化に取り組んで参ります。

二つ目は、昨年の研究大会で申し上げた創造経営大学校大学院構想の具体化です。
令和6年4月を目標に、創造経営大学校を卒業した経営者や後継者を対象とした創造経営大学校大学院の開校を目指します。具体的な内容は、各社の事業構想を実現していくと共に、参加者各自の家系調査・分析における課題に向けた生命力開発に対する支援を大学院で進めて参ります。

三つ目は、本部の事務局機能の強化です。
日本創造経営協会の本部機能の強化のためにコンサルティング事業部の東野を専務理事とし、その強化をはかって参ります。新年会、支部連絡会議、三カ月ごとの事務局長会議、総会、9月の研究大会、この一連の流れの中で本部事務局の主体的な働き掛けを強く持って当協会の活動に取り組んで参ります。

四つ目は、常務理事会・理事会の活性化と支部活動の充実です。
今回、次の世代を中心とした体制づくりを目指し、新たな専務理事や常務理事、新理事のご就任をいただきました。
現状の理事と新理事が一体となった体制の中で、方針の具体化を図り、支部活動の充実含めた協会の活動の活性化をはかって参ります。
これら4つの重点活動を通して、会員企業へのご支援を強化して参ります。

以上、諸先輩方が残された実績に恥じないよう、そして日本創造経営グループのこれからの三代75年経営実現に向けての新たなステージを、新体制の理事や会員の皆様方と共に築くことを決意させていただきます。引き継ぎ、ご指導ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

理事長 中村 邦則