iDeCo(個⼈型確定拠出年⾦)の⾒直しについて
1iDeCoとは
iDeCo とは、公的年⾦(国⺠年⾦・厚⽣年⾦)とは別に給付を受けられる、私的年⾦制度の⼀つです。公的年⾦とは異なり、任意加⼊となっているため、加⼊の申込や掛⾦の拠出 ・運⽤を⾃ら⾏い、掛⾦と運⽤益の合計額を給付として受け取ることができます。
23つの税制優遇
(1)拠出時
掛⾦の全額が所得控除されます。
(2)運⽤時
運⽤中に⽣じた利息や運⽤益が⾮課税となります。
なお、運⽤中の年⾦資⾦に特別法⼈税(1.173%)がかかりますが、現在は課税が凍結されています。
(3)給付時
年⾦として受給した場合は、公的年⾦等控除、⼀時⾦として受給した場合は、退職所得控除の優遇措置があります。
3現⾏制度
現在、掛⾦限度額は以下のとおりとなっております。
※1 iDeCoと企業年⾦を合計した上限額は⽉額55,000円です。
42024年12⽉改正の主な内容
(1)公務員等の掛⾦限度額を変更
公務員については、掛⾦の上限額を⽉額20,000円に引き上げ、企業年⾦のある会社員については、企業年⾦とiDeCoの掛⾦総額の上限額が⽉額55,000円となりました。
(2)事業主証明書が不要に
これまでは、iDeCoの加⼊に当たっては、「事業主証明書」を受領する必要があったため、勤務先への申請が必要でしたが、事業主証明書の提出が不要となりました。
5今後の改正案
(1)iDeCo加⼊年齢を65歳未満から70歳未満に引き上げ
iDeCoの加⼊者・運⽤指図者だった⽅や私的年⾦の財産をiDeCo に移換できる⽅で、⽼齢基礎年⾦や個⼈型確定拠出年⾦を受取っていない⽅は、70歳未満であればiDeCoに加⼊できるようになる予定です。
(2)掛⾦限度額の変更
企業年⾦に加⼊していない会社員や公務員については、限度額が⼤幅に引き上げられます。
※1 iDeCoと企業年⾦を合計した上限額は⽉額55,000円です。
※2 iDeCoと企業年⾦を合計した上限額も⽉額62,000円です。