2009/01/16

中小企業の情報創造その5 「トップを助けるITコーディネータ」

1会社概況

中小企業のIT化を進めるにあたり、推進中心者別に導入効果を調査したデータによると、経営トップ(代表取締役)自らがIT推進責任者をしているケースでは25.8%で効果が出ていると回答があり最も多くなっており、社員レベル(課長、主任、担当)が責任者になっているケースでは16.3%にとどまっている。

図表2-5-3 導入推進責任者別の導入効果(株式会社三菱総合研究所しらべ)

情報システムの導入ではトップダウンによる全社的活動を行うことが重要である。CIOの選任が難しい中小企業では、代表取締役がその任を兼ねて導入推進責任者として社内の情報化を進めることが有効であることがわかる。また、ITの導入格差は目的や導入レベル投資予算、人材の投入などに影響され、トップがITを使っていこうという姿勢に左右される。全てのトップがITに明るいとは限らない。その際、トップを助け、導入の道筋を作るのがITコーディネータである。

(文責:久住 久也 2009)