2008/01/16
情報創造の展開 その6 「次のステージに向かって」
4情報創造の展開
3次のステージに向かって
情報システムの充実による業務の省力化、効率化、正確性向上は、どの組織でも第一に目指す目標であり、構築が済めば安定的な業務運営に貢献する。今回の事例は、もう1ステージ上を目指し、事業開発と経営課題解決のため、業務改善と人材育成に取り組み、その実現のためのツールとしてICTを位置づけている。第一次システムは、そのために必要な効率化と正確性向上のためのものである。
ICT導入にあたっては、経営課題を明確化することからはじまる。業務プロセスの可視化、業務課題の抽出と業務改善の実行、ICT成熟度レベルの把握が無駄のない投資と、効果的な運用結果をもたらす。
必要性に気づかなければそれまでである。今年は以下の観点から社内を再点検し、解決するための活動を是非進めていただきたい。
- 1会社の経営課題を解決するために必要なICTはないか
- 2新規事業と業務改善を支えるために必要なICTはないか
- 3日常の業務を効率的に行うために必要なICTはないか
- 4発生した情報を日常業務に活用するために必要なICTはないか
- 5同業種で優れたICT活用モデルはないか
- 6コストダウンに効果のあるICTはないか
- 7現在、導入進行中のシステムは成熟度と見比べて著しく離れていないか
- 8必要以上の機能を持つソフトウェア開発をしていないか
- 9ソフトウェア寿命は長くて10年、無理にソフトに合わせて仕事をしていないか
- 10サポート体制は整っているか
- 11自社にICTを管理できる人を確保しているか
- 12社員が情報やソフトウェアを活用できるように育っているか
(文責:久住 久也 2008)