2025/11/12

先端ITと企業経営との接点 AIの観点から 4

環境の変化が激しく事業領域や対象商品・サービスが拡大する中では、AIによる経営支援は有効である。企業における生成AIの活用は、資料の要約や翻訳といった汎用的な業務の効率化から、より個別の業務に特化した領域に拡大しているのは事例が示す通りである。
AIは人の働きを変えてしまい誰でもできることは皆AIにとってかわられ、人間の役割や仕事の方法が大きく変化する。AIが発達してくると、属人的な作業の削減が進み、人は人にしかできない業務、より付加価値が高く知的創造性を伴う業務内容へのシフトが起きる。そこに備えていくことが必要である。
データとAIを活用すれば、商品に不慣れな担当者や新人でも質の高い営業活動が期待でき、人材育成にもつながる。意思決定や関係構築の重要性が高まるとともに、課題の発見、解決に向けた行動を起こせる人づくりがなされなければならない。AIを活用して仮説検証サイクルを迅速に回しながら事業を推進する能力が、個人や組織にとって重要となる。これが、業務効率化だけではなく、ビジネスモデルの変化に合わせた業務プロセスの変革を生み出す。
経営者には、今まで世に存在しなかったITを使って業務がどう変わるのかイメージする力が求められている。生成AIを便利な検索ツールとして使っている状況に満足するのではなく、抜本的に仕事のやり方を変えることを想像する力を身に付ける必要がある。

次回からはAI含めたセキュリティに対する考え方に触れたい。