2019/11/12

若手コンサルタントの一日(創造経営研究大会)

当グループは、9月に大きな行事が2回あります。

一つは、9月28日の創立記念日です。今年はなんと事務所創立71周年!

そしてもう一つが、創造経営研究大会です。今年は9月20日に開催されました。年1回開催されており、今年で46回目となります。

今回はその「創造経営研究大会」について、ご紹介します。

 

創造経営研究大会は、クライアントの成長を通した事例を発表して頂く、大きな研究発表会です。毎年、多くの企業の方々やご家族等、合計600名前後に来て頂いており、当グループの所員全員が準備をして作り上げ、当日も所員全員で運営します。毎年、7月頃から約3カ月間、この研究大会の成功に向けて所員が一つになって走り出します。

 

世間では多くのセミナーが日々、開催されていますね。創造経営研究大会もセミナーの様な枠に入りますが、ただのセミナーではないことは確かです。

それは、企業の創業前、創業者が生まれ育った頃から成長していく過程、苦難を乗り越え、企業として成長していく過程のエッセンスがまとめられた発表だからです。

企業によっては数十年の歴史がありますが、ポイントとともにまとめられたものを数時間で聴くことができ、また転機となる各局面での経営者の本音も聴くことができます。

 

よく、「企業は人なり」と言いますが、まさに、企業は経営者やそこで働く人の歴史です。

 

米国ではどちらかというと日本よりも個人的志向が強いと言われています。

そんな米国では、TEDが有名ですね。(ご存知ないかたはYouTubeで検索!)

TEDが個人のひらめきやアイデア、想い等がプレゼンテ―ションされる場として、人気です。

 

一方、日本では集団的志向が強いと言われています。

日本は、集団的志向の強さが、企業の強さ、社会の強さを作ってきたのではないでしょうか。多くの日本企業が、日本企業としての強みを持っているはずです。そしてその強みを活かしていくことが、世界で戦うためには重要なのではないでしょうか。

創造経営研究大会は、そのような日本企業の成長のエッセンスを共有し、共に成長していこうという、いわば日本全体で見た中でのノウハウ、想い等がプレゼンテ―ションされる場として、人気です。

誤解を恐れずに言えば、創造経営研究大会は日本的TEDとも言えるのではないでしょうか。(日本版TEDではないです!)

 

さて、そんな創造経営研究大会当日の様子を少しお伝えします。

当日は朝から所員全員が会場の日本経団連会館(大手町)に集まり、午後からの開演に向けて、各役割別に準備を進めます。

(会場の経団連会館。今年もやってきました!)

 

ちなみに今回の私の役割は「司会」でした。

なお、司会は、前日までの準備が大事であり、約3カ月間、司会の準備を進めてきました。具体的には、「アエイウエオアオ カケキクケコカコ …」の発声方法や、「話すときの立ち居振る舞い、口の開き方」を練習しました。(YouTubeで「発声 練習」「アナウンサー 話し方」などを検索すると参考動画がたくさん出てきます。ありがたい時代ですね!)

それを通して、「アイウエオ」の口の形や、相手が気持ちよく感じてもらう話し方を知りました。こういったことに今更ながら気づけたことはとても良かったです。(なんと「アイウエオ」の口の作り方から違っていたのです!)

また、動画を見ていて私が目標にしたいと感じたのが、元大阪府知事の橋下徹氏や、政治家の小泉進次郎氏です。コンサルタントとして、相手を動かす、引き付ける言動を身に付け、高めたいと思いました。(お二人の動画についつい見入ってしまいました。)

 

少し話がそれましたが…創造経営研究大会当日は、司会としては約3カ月の準備を出し切る場です。リハ―サルを通して、各役割では入念なチェックがされ、熱が伝わってきます。発表者の緊張感と熱も伝わり、段々と緊張してきます。ただ、そういったときは、「落ち着いて自然にやれば良いよ」と声をかけてくれる先輩や同僚がいました。

 

そして開演を迎えました。今年も約600名の方にお越し頂き、会場が溢れる程でした。皆、真剣なまなざしで聞き入っていました。お越し頂いた方は、経営者や幹部、現場リーダーといった方が多くを占めています。自社に活かせるものはないか、何か持ち帰ろうという想いが感じられました。

 

創造経営研究大会後には懇親会が開催されます。お越しいただいた方々から、「大盛況だった。」「改めて、創造経営研究大会に来て大事なことを学べると感じた。」「普段は人に教える立場だが、今日は多くを教わった。」という声を聴かせて頂きました。

 

後日、自身の反省点とともに、次年度に生かすという視点で気づいた点等を報告し合います。こうして毎年、もっと良くしていこうというものを蓄積して、毎年バージョンアップしながら創り上げてきたものであると感じられました。

 

今回の創造経営研究大会を通しては、71年の間に創られてきた創造経営が深く感じられたイベントでした。

 

そんな日本的TEDを創っていきたいと感じた方は(もしくは何か心にひっかかったならば)、是非、当グループの門を叩いてみてください。

(お昼は今半の懐石弁当が配られました。美味しかったです♪)