2019/11/12

若手コンサルタントの一日(SDGs研修で学んだこと)

創造経営グループではISO14001を認証取得しています。グループの事業の性質上、環境負荷低減というと、紙ごみ電気削減が中心となりますが、我々コンサルティング事業部では、もう一歩踏み込み、コンサルティング活動を通じてクライアントの環境負荷低減に向けた取組みの提案や、マネジメントシステムの充実支援も目標に掲げてきました。

さて、今、SDGsへの取組が注目を集めています。大手企業を中心に自社がどのような貢献をするのかのメッセージも見かける機会が増えてきました。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月の国連サミットで採択されました。国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標であり、「具体的なやり方はわからないが、とにかく私たちの世界は2030年にはこういう状態になっている必要があるのだ」というチャレンジングな目標です。

創造経営グループにおいてもここで示す17の目標に対して何ができるのか、現在取り組んでいるISO14001への取組みを充実させていくために、管理者以上のメンバーを対象として外部講師を招き、研修会を開催いたしました。

内容も素晴らしかったのですが、各事業体トップからリーダーまでのほぼ全員の役職者が集まる機会も少ないため、貴重な機会となりました。

研修を通じて、異なる目標や価値観を持つ世界中の人が共通の目標をいかにして実現するかを体感し、2030年の世界が経済、社会、環境の切り口でどのようなものになるのか、我々の意思決定と行動によって結果が大きく変わることを体感できました。

研修中実施したゲームでは、目標達成のためには手段を選ばず、個人のゴール達成のために狭い視野となってしまうメンバーが続出し、中間時点では、経済中心のいびつな世界をつくりあげてしまいました。しかし、最終結果では、経済面、社会面、環境面のバランスをほぼ実現し、SDGs目標の95%を達成することができました。

意見交換の中では、相手のゴールの達成実現に対して関わっていくこと、「全体の利益を考える」ために、自分だけではなく全体のためにという視点や心を持つこと、特に異なるゴールを持つ主体への関心と関わりを持つことがあげられました。また、もっと行動できたはず、といった「自分も起点」すなわち自らの行動が全体に変化を与えうるという主体性やマインドセットが大事なことを学ぶことができました。

研修会後は、各事業体のトップとISO14001プロジェクトメンバーにて懇親会を行いました。事業体の垣根を越えて、楽しいお酒を飲みながら、グループの旗印のもとに有意義?な議論がされました。今後は次のステップとして、現場のメンバーへの研修会を予定しております。SDGsの精神の中にある、誰も取り残されぬよう、皆がゴールを達成するために皆が何に取り組むのか、考え行動していくための入り口としてまいります。