コンサルタントの仕事

経営コンサルタントの仕事は、経営診断業務、各種戦略立案、マネジメントシステム構築、会計情報整備、人材育成・研修など幅広い業務を行います。まずは、基本的な分析業務や資料作成、議事録作成などを通して、コンサルタントの基本を学びます。

当社にも研修制度はありますが、コンサルタントとしての能力を身につけるには、きちんと業務をこなすことが最重要です。また、向上心を持って仕事に取り組んだり、学習したりすることも大事です。

ここでは、ある先輩コンサルタントの一日と新人コンサルタントの一日をご紹介いたします。

先輩コンサルタントの一日(例)

先輩コンサルタントのAさんは、大手コンサルティングファームで数年働き、企業全体をみれるコンサルタントになることを夢見て、当社に入社してきました。

Aさんの強みは、診断分析能力と情報システムのため、再生案件や情報戦略案件を中心に働いています。

■ある一日(再生企業での指導)

A-1

<出勤準備>

顧問先が少し家から遠いため、朝は6時に起床し、新聞を読みながら、朝食を取り、7時くらいに家を出ます。

<移動>

8:30に後輩と駅で待ち合わせして、迎えに来て頂いたお客様の車でB社にいきます。

<調査&準備>

売上速報値や試算表などを確認し、課題が無いかを確認します。また、B社は製造原価を把握できていないという課題がある為、原価算出のために調査し、資料を作成します。このように現地で資料を作ることも多い為、作業の正確性とスピード、それを可能にする知識・経験は重要だと感じています。

<プロジェクト&経営会議>

B社では、営業・開発・製造の3プロジェクトを立ち上げており、それぞれ課題を解決するために打合せを行います。3つを同時に開催できないため、1プロジェクトは後輩に任せています。従業員からの不満(「こんな計画は無理だ」「忙しい」など)があがることがあるため、もちろん、フォローしています。

経営会議では、計画通り進捗しているかを確認する為に、損益計算書・貸借対照表、資金繰り表を確認し、投資や課題などの重要案件の意思決定を行います。もちろん、コンサルタントも重要な意思決定に関わります。そのため、発言には大きな責任があるので、注意して発言しています。

<Aさんからひと言>

Aさんの顧問先である製造業のB社は、数年前に経営が立ちゆかなくなり、当社に相談があった企業です。当社にて経営診断を行い、再生計画を立案しました。その計画を元に、各銀行に対して説明を行い、借入金弁済のリスケが承認され、現在は、再生計画に向けて社員一丸取り組んでいます。

Aさんの役割は、再生計画通りに事業がうまくいっているかをチェックし、課題があれば、解決策を検討し、社長や経営幹部と相談しながら対応する事が主な役割です。

また、中小企業は会計レベルが低い会社が多い為、ある製品を売った場合に利益が出るかどうかが不明の会社も多くあります。その為、当社のコンサルタントは会計知識を身につけることが前提となります。

当社では、業種や業態を絞っていないため、幅広い仕事が出来ます。また、任せてもらえる範囲も広いため、大手のコンサルファームでは得られなかったやり甲斐もあります。ただし、自分の舵取りが間違うと顧問先の経営が悪化する可能性もあるため、日々学習し努力を怠らないように心がけています。

独立できるぐらいの能力を身につけたり、向上心を持って責任のある仕事を取り組みたい方は当社は向いていると思います。また、風通しも良く、積極的に提案する人を歓迎する社風がある為、色々やりたい人は向いている会社だと思います。

 

新人コンサルタントの一日

入社2年目のコンサルタントのCさんの主な業務は、先輩コンサルタントと同行し調査や分析を行う事や、社内にて報告書作成等の手伝いをすることが多いです。また、2社だけですが、一人で訪問し、会議運営を仕切ることもあります。

■ある一日(社内業務の場合)

C-1<始業準備>

会社は、9時から始まりますが、一日を効率的に使うために8時には出勤しています。この時間でメールチェックや依頼された仕事確認をしています。お客様にPDCAの重要性を説いているので自ら実践することが大事だと思っています。

<朝礼>

当社では9:00から朝礼を行い、出勤状況の報告や連絡事項などがあります。

<A社製造原価分析>

先輩コンサルタントと一緒に行っている製造業A社は、赤字体質なのですが、なぜかという事が明確に分かっていません。その為、製造原価を調査する仕事を請け負っています。材料費や外注費は分かりやすいのですが、人件費や経費などは結構難しく時間がかかる仕事です。ただ、この原価が正しくないと間違った意思決定につながるため、責任を持ってやり遂げたいです。また、当社には監査法人があり公認会計士も近くにいるため、分からない事は教えてもらっています。

<簡易経営診断>

自動で経営分析を行ってくれるツールが当社にはあるのですが、その結果を分析し、改善提案するのはやはり人の仕事です。コンサルタントとしての力量が試される機会なので、しっかり外部環境を含めて、分析して報告書を作成しています。この日は定時で上がりましたが、納期が近づくと21時ぐらいまで作業していることもあります。再生診断などシビアな診断を行う為にもしっかりと基本を身につけたいです。

<自由時間>

プライベートの時間ですが、私は中小企業診断士を目指し、資格の勉強をしているため、自由時間に如何に効率的に学習できるかも課題です。また、業務に関する勉強もしなければならないですが、勉強したことが仕事に直結する為、充実感があります。資格を取っている先輩コンサルタントも学習時間は短いかもしれませんが、最新の経営理論やマーケティング手法など日々学習しているようなので、早く資格を取って追いつきたいです。

最後に

上記の2名はあくまで一例です。中には出張が多く、半月は東京を離れている先輩コンサルタントもいます。また、専門分野がそれぞれ異なるため、色々な仕事があります。基本的な業務をこなしながら、自分が専門としたい分野を見つけ、努力している人がほとんどですので、専門家になりたい方は是非とも話を聞きに来て下さい。